○印鑑の歴史4-印判師や判子屋の登場-

印判師や判子屋の登場

江戸時代の中期にはすでに印判師や判子屋という商売が登場し、
商人や町民に広まりました。
江戸時代の「五人組」の決まり事を記した御定書には、
ハンコを名主や代官に預けて他人には預けないよう注意した記述もあり
いろんな地域の文書に町民や農民のハンコが使われていたようです。
ところが、それらのほとんどが印肉ではなく墨を使って捺印されていました。
その後、印肉が使われるようになったのは1600年代後半からで、
公的で重要な文書には赤い朱肉が、それ以外は黒が用いられました。
江戸時代では、赤い朱肉はまだまだ高級品だったようです。

次回は、印鑑を登録するようになった明治時代の話です。

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